第29章 川品中央総合病院
椛「どうかな?」
横に立っている安室によく見える様に、ゆっくりターンをして見せる。
彼女のその様子を満足気に眺めると…
安室「えぇ、とても良く似合ってますよ♪」
椛「うふふ♪
ありがとうございます。
私もそう思いますw」
安室「あはははははっ!」
店員「ふふふふふっw
着てらっしゃったお洋服はお持ち帰りになりますか?
ご不要でしたらこちらでお預かりも致しますが。」
椛「ありがとうございます、持ち帰ります。」
店員「かしこまりました。ではこちらにお入れしますね。」
店員は既に手に持って準備をしていたショップバックに、綺麗に畳んでまとめてくれる。
安室はそのショップバックを受け取ると、椛に空いている方の手を差し出す。
差し出された手を取ると、当たり前の様に指を絡め、握り返してくる彼の手。
安室「では、行きましょうか♪」
椛「えっ?お会計は?」
安室「終わってますよ。」
椛(えっ!?
流石公安!!仕事早っ!!)
店員「ありがとうございました♪」
2人は店員さんに挨拶をして、ショップを後にした。
地下駐車場に向かうため、エレベーターに向かって足を進める2人。
新しいワンピースに身を包んだ椛は、ここへ来た時よりも足取りが気持ち軽く見える。
その僅かな変化に気付いた安室も、満足気に彼女を見つめていた。