第25章 コンフィデンシャルのその先に
椛「そしたら夕飯の準備しよ〜♪」
そう言ってキッチンに入り、浸水させておいたお米の入った土鍋に火を入れる。
すると降谷に後ろから肩を掴まれ、キッチンから追い出された。
椛「??」
降谷「あとは俺がやるから、椛はソファに座ってて。」
椛「えっ??
仕込みは終わってるし、ご飯炊いてる間にすぐ出来るから一緒にやるよ?」
降谷「はぁ〜…
怪我人で病み上がりなんだから、休んでてくれよ。
それに今言ったばかりだろ。
俺を頼れって。」
椛「そうだけど…
食材は仕込み終わってるから、大した事ないよ。」
キッチンから一人追い出されて、ちょっと寂しそうな顔をして訴える。
降谷「だったら尚更だ。
ソファに座って、休んでて!
後は俺がやるから!」
ソファをビジッと指差し、こっちはこっちで引きそうもない。
そしてソファに目を向けた瞬間、降谷は何かに気がつく。
椛「は〜い。ではお言葉に甘えて。
よろしくお願いします。」
少々納得いかないが、ここで気を張っても仕方がないのでソファに座り込み、食べかけのフルーツを再びつまみながらペンを持った。
降谷「もしかして…
起きてから俺が来るまで仕事してたのか?」
椛「してたけど10〜15分ぐらいだよ。
丸2日間ほっといちゃってたから。
黒田さんの方じゃなくて、本来の仕事の話ね。」
彼にそう告げると、再びスマホに向き合う。
作業する彼女の後ろ姿を見ていると、今までずっと疑問に思っていたが、口に出さなかった事を言ってみる。