第25章 コンフィデンシャルのその先に
椛「ふふっ♪
照れた顔もとても愛おしいわ。
可愛い、零。」
今までは男の人に『可愛い』と言うのは失礼だと思い、言い淀んでいたが…
今は熱があるせいだろうか。
すんなりと思った事が素直に口から溢れる。
降谷はやはり、そんな彼女の最後の言葉が引っかかったのか…
降谷「可愛いは男にとって褒め言葉では無いぞ。」
少し剝れている様だ。
表情が今まで以上にコロコロ変わる。
本来の彼はやはり、感情豊かで、表情豊かな人間なんだなと改めて思う。
これからまだ、見た事ない素の表情が見れるのかも知れないと思うと、頭は熱でぽ〜っとしてるが、心は少しワクワクした。
椛「そろそろ夕方ぐらいかな…
時間は?
大丈夫なの?」
降谷「あぁ、これから今日は当庁なんだ。
すまない。」
申し訳なさそうな表情で、こちらを見つめる降谷。
椛は頬に添えられている彼の手に、自身の手を重ねる。
椛「今日はもう十分だよ。
迎えに来てくれて、ランチに連れて行ってくれてありがとう。
話も出来て良かった。
気を付けて行って来て。」
降谷「俺も話が出来て良かった。
本当はこのまま傍にいたいところだが…
明日また夕方に様子を見に来るよ。」
椛「分かった、いってらっしゃい。」
柔らかく微笑み、彼女の額に唇を落とす。