第25章 コンフィデンシャルのその先に
真っ直ぐと想いを伝えた彼。
突然の事で驚いたのか、降谷を見つめたまま固まり、何も言わない彼女。
『突然、言いすぎたか』
と、降谷の心には不安な気持ちが少しずつ、顔を覗かせてくるが…
こちらにも譲れない決意はある。
降谷「…突然こんな事を言ってすまない。
本当は…
危ない事には出来るだけ首を突っ込んでほしく無い……
平和な世界で生きていて欲しい。
けど、管理官の協力者を続ける限り、椛さんの事は俺が守るよ。
必ず。
…怪我人相手に長話をしてしまったな。
俺はそろそろお暇するよ。
ゆっくり休んで、1日も早く回復してくれ…。」
先程まで止めどなく涙が溢れていた彼女の瞳が、降谷の言葉で止まったのか、今は涙の後を残すのみとなっていた。
そんな彼女の瞼に唇を落とすと、立ちあがろうとソファーの背もたれに、手をかけた。
椛「待って…」
椛は降谷の手を引き、立ちあがろうとする彼を引き止める。
降谷「…」
引き止められた事で、再びソファに静かに腰を降ろした。
彼女の方に視線を向けると、2人の視線が重なり、見つめ合う。
引き止めた手は掴んだまま、空いているもう片方の手を、隣に座る彼の頬に添えると、しっかりと瞳を見つめる。
出会ってからずっと見つめ続けてきた、ライトブルーの瞳が、椛だけを映し出していた。