第25章 コンフィデンシャルのその先に
20分ほど走らせて自宅に着く。
行きとは違い、何故か意識してしまって車内はとても静かだ。
椛(やっぱりクビ切られる話かな…
それだったら悲しいな…)
見慣れた彼女の自宅に着くと、彼女を先に車から下ろして、安室は向かいの駐車場に車を止めに行く。
車を止めて戻ってくると、エントランスで安室を待っていた彼女と合流して、2人で玄関扉へ向かっていった。
ガチャリ
椛「どうぞ。」
安室「お邪魔します。」
椛「しばらく帰ってないので、空気の入れ替えしますね。」
安室「僕がやりましょう。
怪我人の方は座っててください。」
椛「そうですか??
ではお言葉に甘えて、お茶の準備をします。」
安室「それも僕がやりますよw
キッチンお借りしても良いですか??」
怪我人をなるべく動かしたくないのか、彼女が動こうとする事を全て却下してくる。
椛「なんだか…
今日は至れり尽せりですねw
お嬢様にでもなった気分ですよ。
ふふふ♪」
ここはもう何を言っても無理だろうと思い、彼に言われた通りソファに腰掛ける。
すると、あっという間にティーセットが運ばれてきた。
いくらポアロで慣れているとはいえ、初めて訪れる場所でも、スマートに慣れた様子でお茶を淹れる姿に、些細な事だが感服する。
椛「安室さんって、本当何でも卒なくこなしますよね。
以前もお聞きしましたが…
苦手な事というか…
弱点みたいな事、本当に何か無いんですか?」
彼女の話を聞いた安室は、少しビックリしたような、キョトンとした表情をしてる。