第25章 コンフィデンシャルのその先に
先日のアクアパーク川品での出来事など、遠い昔の様に、平和な空気が漂う車内。
なんて事ない雑談をしながら、お店に向かう。
着いたのは老舗のお豆腐屋さんだ。
『消化の良い食材』と気を使ってくれたのだろう。
流石仕事が出来る男は違う。
細やかな心遣いに胸が暖かくなる。
椛「これはまた〜…
良いお店をよくご存知ですね、安室さん。」
安室「お豆腐や湯葉が美味しいのですが、土鍋で炊く、炊き立てのご飯が最高に美味しいんですよ!
お豆腐苦手でしたか?」
椛「いえ、お豆腐大好きですよ。とても楽しみです♪」
椛(そんな少年みたいな顔で言うんだから…
本当に美味しいのでしょうね。
そうでしょうね。)
お店に入ると、予約もしてないのに、当たり前のように個室に通された。
個室の奥の壁は全面ガラス張りになっていて、美しく整えられた日本庭園が見事に見える。
椛「安室さん、こちらのお店にはよくいらっしゃるんですか?
顔パスで常連さん扱いですね…」
安室「ははっ!
常連って程じゃないですが、何度か足を運んだ事がありますよ。」
椛(警察関係者御用達のお店って事かな?)
流石に外では重要な話は無いまま、当たり障りのない会話を楽しみながら食事は進む。
椛(安室さんと、こんなに穏やかに一緒に食事をするの事は久しぶりだな…。)
食事が済むと、大体事件に巻き込まれる流れだが…
今日は流石に病み上がりなので、そんな事は起きないと願いたい。
食事は期待通りと言うか、見た通りどれも絶品だ。
随分と贅沢なランチをしてしまった。