第42章 ポアロのギタリスト
椛(零…)
一瞬見えた横顔は、静かな怒りを称えてるように見えたが…
彼から発せられた声は、ひどく落ち着いていた。
安室「貸して…」
安室は、半泣き状態の園子からそっとギターを抜き取ると、自身の肩に掛けて、弦に手をかけた。
「♬♪♫♩ ♬♪♫♩ ♬♪♫♩ ♬♪♫♩ ♬♪♫♩〜」
一気にスライドさせて、激しくも滑らかに音を奏でる安室の姿に、その場にいる全員が見入り、思わず見惚れる。
揶揄っていた男2人も、突然始まった安室の卓越するギター捌きに、口をあんぐりと空けて身惚れていた。
園子・蘭・コナン(うまっ!!)
椛(何今の…
カッコ良すぎる…)
初めて見る安室の上手すぎるギター捌きに、熱が上がり始めた頬を隠す様に口元に手を当てて、椛は照れをごまかした。
ワンフレーズ弾き終わると、安室は満足した様に肩からギターを外して、男達に返す。
安室「まぁ、この子達もちょっと練習すれば…
これぐらい弾けますよ…」
安室「園子さんも…
ビッグマウスはほどほどに…」ヒソッ
園子「うん!」
涙目だった園子も、安室がフォローしてくれたお陰で、本来の笑顔と明るさを取り戻していた。