第41章 親友との縁故
椛(そーゆー事じゃないんだけどなぁ~…)
趣旨が段々と、このままだと逸れていきそうな気がした。
今のうちに、気になることは全部聞いておこうと思い、もう一つ気になっていた事を打ち明ける。
椛「あの男の人たちって、なんで殺されなきゃいけなかったの?」
安室「…細かいところ話せないが、組織の奴らに家族を殺されて、その復讐だったようだ。
気持ちは分からなくもないが…
本来だったら、コードネームクラスが、出てくるような案件ではないがな。
たまたま手が足りなかったのと、近くにいたメンバーに抹殺の指令が出たって所かな。」
椛「そう…」
なんてことも無いような事務連絡のように、
淡々と話をする彼の様子に、
『人の死に慣れすぎている』というか…
なんとなく、距離間のようなものを感じた。
椛(もう何年も、組織に潜入してるんだもんね…
私とは、見てきた世界が全く違うことは、分かりきっていたことだけど…)
静かになってしまった彼女の様子に、車内の空気が少し冷たくなった気がした。
安室「…救急で運ばれた男性の蘇生、椛がしたんだって?」
椛「そんな事までもう知ってるの?」
安室「さっき、ロビーで椛を待っている時に二人から聞いたんだよ。」
椛(抜かりがないというか…
会話の中から、自然に聞き出したのかな…)