第41章 親友との縁故
『椛の事が心配になって来ただけだろう。』
椛(秀一の予想が本当に見事バッチリ、当たっていたのかぁ~…)
協力者として関わる様になる前までは、比較的(?)平和な世界で生きていた彼女。
そこまで人に心配される様な事や、守られる事に本人は慣れていない。
今までそれぞれ生きてきた、2人の世界線の差がここで出たのだろう。
静かに黙ってしまった助手席に座る椛。
そんな彼女の様子を、運転をしながら横目で確認する。
安室「呆れた?」
椛「え?」
安室「我ながら過保護だと、今回はちゃんと自覚しているよ。」
椛(零…)
そう言った安室の表情は、自傷気味に苦笑しているような表情だと、横顔からも見て取れた。
椛「ううん、
組織の内情はそこまで分からないけど…
私の方こそ…
もっと、零の立場になって考えれば良かった。」
安室「いや、椛が気に止む様な事じゃないさ。」
車内に一瞬の沈黙が降りる。
安室「そうしたらあえて言うと…
おまけというか、『沖矢昴』が今回一緒だと聞いていたからね。
先日、俺が対峙した『沖矢昴』と同一人物か、確かめようとも思ったよ。
それは別に今日じゃなくてよかったから、こっちはタイミングが出来てラッキーというか。」
椛「そう…
その感想は?」
安室「先日対面した『沖矢昴』とは別の人物だと思ったよ。
今日いた『沖矢昴』が本来の『沖矢昴』だろう。」
自信をもって、確信めいたように言う安室。
椛(やっぱりすごいなこの人、本当に…)