第41章 親友との縁故
何故か勝手にどんどん膨らむ安室のイメージ。
『ちょっと面白いかも』と、
黙ってその様子を眺めている椛は…
椛(確かに、何かに例えるのはなかなか難しい人かもな〜…
王子様っぽさもあるけど、腕力は中々ゴリラだし…)
皆がそれぞれ盛り上がっていると、突然、歩美が大きな声を出す。
歩美「えぇぇっ!?
噂をすれば!」
ビックリした様にそう言って、大広間の入り口に向かって指を刺す歩美。
その様子に食事中やお喋り中の皆も、入り口の方に一斉に視線を向ける。
光彦「えっ!?安室さん!」
元太「安室の兄ちゃん!?
どうしてここにいるんだ!?」
椛(えっ!?)
椛も然り、入り口の扉に背を向けて座っていた組は振り向き、歩美の言葉を確認した。
そこには、皆が座るテーブルに、颯爽と歩み近づいてくる、安室の姿があった。
安室「おはようございます♪
皆さんお揃いで。」
そのまま椛の座る椅子の背後にピタリと立つと、彼女の肩にスッと両手を添える。
そして頭を軽くもたげると、彼女の後頭部にそっと触れるだけの口付けを落とした。
安室「おはようございます、椛さん♪」
加奈「きゃあ!」
敦子「うっわぁ…」
雄二「あぁ〜…
成程な…」
キスをされてる本人より、その様子を見ている周りの人間の方が、それぞれの反応を見せる。
椛(もう…
みんな居るのに…)
嬉しい気持ちと少し呆れる気持ちが、椛の胸の中で交差する。