第41章 親友との縁故
翌日、朝のさえずりと共に目が覚める。
昨晩早めに寝た為か、比較的いつもより早く目が覚めた。
隣に並ぶベットに視線を向けると、敦子が気持ちよさそうに寝息を立てていた。
時計を見ると、朝食まではまだ少し時間がある。
手に持ったまま寝てしまったスマホが、ベットの隅に放り出されている。
手に取ってスマホを確認するが…
椛(山村刑事からはあれから何も、音沙汰無しか…)
メールを確認すると、降谷からメールが入っていた。
仕事が忙しそうだったが、一応予定外に皆と一泊する事になった旨を寝る前に一通メールを入れてきた為、その返信だった。
椛(事件に立ちあったって言ったら心配すると思って、サラッと送ったけど…
昨晩はブロンドお姉さんとの仕事じゃなかったんだな、零…
いや、バーボン君は…)
朝の挨拶を踏まえて返信を返すと、朝風呂に入ろうと、荷物の準備をする。
まだ寝ている敦子を起こさない様、そっと部屋を後にした。
朝日が差し込む大浴場へと続く廊下を、足取り軽やかに進む。
日の光を浴びて輝く山々を見ていると、たとえ前日にどんな事があったとしても、
『今日は良い1日になりそう』
と自然と思えるのだから、朝日の力は偉大だ。
そして大浴場に足を踏み入れると、早朝で誰もいない貸切状態の露天風呂を満喫する。
昨晩はトークが盛り上がり、そして夜で暗かったこともあったが、周囲の景色を見ていなかった。
朝露でひんやりと澄んだ空気の中浸かる露天風呂は、最高だ。
鳥達の囀りを耳に通しながら、連なる山々の景色をぼんやりと眺める。