第41章 親友との縁故
大浴場を出ると、卓球をしているであろう、雄二と篤と合流するために、卓球場へ向かうと言う加奈と敦子と別れる。
椛は部屋へ向かう廊下を一人、歩いていた。
すると携帯が鳴り、画面を確認するとコールを取った。
椛「はい、結城です。」
誰もいない廊下では声が良く響く。
丁度中庭に続く扉があった為、扉を開けて中庭に出る。
風呂上がりに夜風がとても心地よかった。
椛「えっ!?
そうですか…
分かりました…
連絡いただきありがとうございました…
…えぇ。
…お疲れ様です。」
電話を切ると、思わずため息がこぼれる。
そのまま天を仰ぐように空を見上げると、都心では絶対見られないような、満天の星空が広がっていた。
昴「椛さんがため息だなんて、珍しいですね…」
サクッと土を踏みしめる音と共に、浴衣姿の沖矢が近づいて来た。
椛「昴さん…
…お風呂入ったんですか?」
昴「部屋でシャワーを済ませましたが、夜風を浴びたくて散歩していたんですよ。」
椛「…そうでしたか。」
昴「電話、何かあったんですか?」
椛「…病院に運ばれたあの方、先ほど亡くなったと。
山村刑事から連絡が来て…」
昴「…そうでしたか
…あの出血でしたからね。
椛さんが気に病むことないですよ。」