第41章 親友との縁故
後部座席に視線を向けると、彼独特のシルバーの髪の隙間から鋭い眼光が見え隠れした。
ジン「アイツら、結局データを持ったままサツの所に流れ込む算段だったからな…
そんな奴ぁ生かしておく理由ねえだろ。」
ベルモット「あら?
警察側のスパイだったの?
その話は聞いてないけど?」
ジン「いや、スパイって程でも無い。
組織に恨みを持った奴らの仕業だった様だ。」
ベルモット「恨み?」
ウォッカ「家族を組織に殺された復讐だった様で…
単独犯でした。」
ベルモット「あらそう…
本当、あっちこっちから恨みをかって…
もうちょっと上手くやれないのかしらね?
細々とした後処理の雑務、今回みたいにこっちに振ってこられたら、迷惑かけるだわ。」
ウォッカ「今回、自分もジンの兄貴が出て来る様な案件じゃ無いと、思ったんですけどね…」
ベルモット「じゃあ誰も手が空いてなくて、ちょうど近くに居た私達に声がかかったって事かしら?
はぁ〜…
もう早くシャワーを浴びてベットで寝たいわぁ!
もっと飛ばしてくれない?
ウォッカ?」
ジン「…いや、まだだ。」
ベルモット「?」
ジン「おい、引き返せ。
奴が運ばれた病院へ向かうぞウォッカ…」
ウォッカ「えっ? でも兄貴…」
ジン「いいから言われた通り向かえ!」
ウォッカ「へ、へい…
分かりやした…」
車はブレーキをかけると、転回してもと来た道を戻る。
すっかり日が落ち、暗い車内の中、ベルモットは後部座席のジンの姿に目を凝らす。