第25章 懐玉
――夏油傑side――
私たちは今、夜蛾先生の前で正座をしている。
先生の後ろにあるテレビからは、昨日の屋敷の爆発事故についてニュースになっていた。
帳を降ろさなかった私達に非はあるが「言わなきゃバレねえだろ。つうか誰も見てねえんじゃね」と、悟が言ったから私も硝子も何も報告しなかった。
しかしどうやら最悪な事に非術師に見られていたらしい。
あとはきっと冥さんたちが告げ口したに違いない。
その為、ただいま3人仲良く説教を喰らっている。
「この中に"帳は自分で降ろすから"と補助監督を置き去りにした奴がいるな。そして"帳"を忘れた。名乗り出ろ」
険しい顔をした夜蛾先生が私達を睨んでいる。
そんなこと聞かなくたってわかっているのに、あえて聞くあたり先生は優しい人だ。
「先生!!犯人捜しはやめませんか⁉」
元気に明るく手を挙げる悟を指さす私と硝子。
「悟だな」
そう言うと先生は悟の頭に思い切り指導という名のげんこつを食らわせた。
悟は少しだけたんこぶになった頭をさすっている。
なにかぶつくさ言ってるけど、こればかりは悟が悪いと思う。