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【呪術廻戦】新世紀の『I LOVE YOU』

第25章 懐玉







――庵歌姫side――




私はこの日、準一級に昇級する査定のために一級術師の冥冥さんと一緒に任務に出ていた。
屋敷に巣食う呪霊の討伐という任務だったが、呪霊の姿は見えない。
どこまでも続く長い廊下に体力と気力が削られていく。

「ざっと30分。15㎞くらい移動したかな」
「途中つけた印も見当たりませんね」

額から零れる汗を拭いながら壁を見渡す。
が、やはりどこにも印はない。

「となると」

冥さん曰く、屋敷を巣食う呪霊の結界はループ構造ではなく私達の移動に合わせてツギハギしている可能性が高いと言う。

「それか、果てしなくデカイ結界かですね」
「かもね。でもその可能性は低いかな」

そう言って冥さんは壁に拳を当てた。
グニィ、という効果音が聞こえてきそうなほど拳を当てた壁は柔らかい粘土のように歪んだ。
デカイ結界という説が低くツギハギしている説が高いと言うなら、有効手段は一つ。

「二手に分かれましょう」
「!」
「二手に分かれてできるだけ速く大きく不規則に動く。呪霊の結界の構造が間に合わなければ外に出られるハズ。私達どちらかが脱出できれば、後は外から叩くなり応援を呼ぶなりできますよね」
「いいね。試してみよう」

うまくいく確証はなかったが、いつまでも同じことをくり返していても結果は変わらない。
ならば試してみる価値はある。
冥さんの術式と私の術式を使えば移動の速さも大きさもそこまで大変な事ではない。
彼女もまた私の提案を受け入れてくれた。




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