第24章 逢瀬
――夏油side――
昼食を取り、私と悟は映画館へと向かった。
お互いに指を絡めて手を繋いで歩く姿は間違いなく恋人同士に見えるだろう。
さっきあんな告白をしてしまい恥ずかしさはあるけど、それでもこみあげる嬉しさや多幸感の方が大きくて、この時間がずっと続けばいいのになってらしくないことを思ってしまった。
「何を見るか決まってる?」
「シャーロック・ホームズ見ようかなって」
今日は私が見たい映画を見させてくれるというから、リメイク版のシャーロックホームズを見ることに。
悟チョイスだとグロイ系とか怖い系とか選びそう。
ポップコーンと飲み物を買っている間に悟はチケットを購入。
そして大きめのポップコーンにメロンソーダとカルピスを持って私たちは指定された席へと足を運ぶ。
何処の席を取ったか分からない私はただ目の前を歩く男の後ろをついて歩くだけ。
「あ、ここだ」
そう言って悟は左右幅が170㎝くらいはあるでかいソファに迷うことなく座った。
「……おい、聞いてねえぞ」
「言ってないからね」
悟が座ったシートはいわゆるペアシートというもので、2人だけの時間を楽しむには十分かもしれないが、何だろう。
すごい恥ずかしい。
普通の席で普通にみたかったけど、もう変更はできないだろうしさせてはくれないだろうから諦め隣に座ろう。