第24章 逢瀬
「ぶっちゃけ聞くけど、はさ僕と付き合いたい?それとも付き合いたくない?」
少しだけ意地悪な聞き方をした。
仕返しではないけど、は僕とどうなりたいかを本人の口から聞きたかった。
「僕は付き合いたいと思ってる。ていうか付き合ってると思ってる」
そう言う言い方すればが困るとわかっている。
でも、付き合おうという言葉がないとそう確信できないなら何度だって言うさ。
なんならプロポーズだってしちゃう。
細い目が大きく見開かれ、そして伏せられた。
その時ちょうど料理が運ばれてきた。
ウェイターは僕らの纏う雰囲気が気になるのかちらちらと横目に見ている。
別れ話じゃない、だって僕たちはまだ"付き合っていない"みたいだからね。
「冷めないうちに食べようか。今日のデートが終わるまでに返答は決めて」
彼女が僕と付き合いたくないなんて答えたらそれはそれで仕方ないと思う。
納得はしないけど。
付き合う為だったらどんな手段だって使う。
もう二度と手放したくないから。
注文した料理を口に運ぶ僕と、下を向き続ける。
本当クソ真面目。
今は目の前の美味しい料理を食べればいいのに、はずっと考えている。
というよりは、答えは既にあるけど言っていいのかどうかを悩んでいると言った方が正しいかな。
言えばいいのに。
言葉にしないと分からないと言う事は、僕たちはこの身をもってよく知っているだろう。