第24章 逢瀬
ケーブル編みのニットカーディガンにコーデュロイフレアスカート、インナーはボーダーのTシャツ。
「子供っぽ過ぎない?」
「馬鹿ね。初デートなのに無理に背伸びしても疲れるだけだし年相応の恰好した方が男ウケいいのよ」
「……デートした経験がおありで?」
「あるわけないでしょ!!雑誌で読んだことあんの!!」
野薔薇の助言を受け、私は明日この服で悟とデートに行くことになった。
悟は私よりも一回りも上だから、どうしても大人っぽいというか釣り合うような服を着たかったけど、でも野薔薇がそう言うなら間違いないのかもしれない。
私よりこういうことに詳しいし。
「明日楽しむのよ」
「うん」
「男見る目は最悪だけど、アンタが幸せならそれでいいから」
「素直に喜べないけどありがとう」
「メイクは?自分でやる?」
「うん。自分でやる」
「それがいいわね。メイク濃くすんじゃないわよ。ナチュラルでいいんだから」
「わかった」
そう言って野薔薇は部屋を出ていく。
この助言をするためだけに部屋にいたのか。
どのくらいの時間ここで待っていたんだろう。
結構待たせていたとしたらちょっと申し訳ないな。
あとで何か奢ってやろう。
私は手にした服が皺にならないようにハンガーにかけて、ベッドの中に潜りこんだ。