第24章 逢瀬
高専に戻った私は部屋に戻り、パソコンの電源をつけ先ほど買ったCDを読み込む。
全てのトラックを読み込ませた後、私はCDを取り出し七海の所へと向かった。
いるといいんだけどな。
高専内をぶらぶらすること数分。
探していた人物を見つけた。
談話室で静かに新聞を読んでいる。
「七海ー」
談話室の扉を開けて七海を呼ぶ。
新聞を読んでいた七海は顔をあげ「こんにちは、夏油さん」と声を掛ける。
「これ、もしよかったら聴いてみて。私がオススメするピアニストの演奏だから」
「わざわざ買ったんですか」
「私も欲しかったから。返すのはいつでもいいから。ちなみに私のオススメはフジコ・ヘ○ングの"ラ・カンパネラ"」
「帰ったら早速聴いてみますね」
七海にCDの入った袋を渡し、私は談話室を後にした。
なんか、久しぶりにピアノが弾きたくなった。
私は部屋に戻らずにピアノのある部屋へと向かう。
何時ぶりだろう。
毎日弾けたらいいんだけど、そんな暇はないからなぁ。