第24章 逢瀬
そうこうしている内に伏黒が到着した。
「おい、なんなんだよ」
明らかに不機嫌な伏黒。
顔がもうヤンキーのそれだよ。
初対面の女の子がいるんだからもうちょっと愛想よくしな。
「あのさ、伏黒。実はこの子がかくかくしかじかで」
かくかくしかじかって説明でどのくらいの人が理解するんだろうか。
「つまり"そういう"ことか⁉」
「えぇ。"そういう"ことよ‼」
あ、伝わった。
すげえな、アイツの理解能力。
小沢優子の隣に伏黒を座らせるのはなんか変だなって気が下から、小沢優子の隣には私が座った。
うん、なんで?
これ、ある意味では修羅場になったりしない?大丈夫?
私の心の内はどうやら理解してくれなかった伏黒は淡々と語り始める。
「彼女はまずいないだろ」
いないだろ。
自分で言うのもなんだけど、虎杖は私の事好きじゃん。
伏黒も空気を読んだのか、私のことは極力触れないように慎重に話を進める。
彼女がいない根拠として挙げられたのは、急遽東京に来るとなって困る素振りがなかったこと。
そして、部屋にグラビアのポスターを貼っていた事。
「彼女いる奴ってそういうの貼らねーんじゃねぇか?相手嫌がるだろ」
伏黒の意見はこうだった。
だけど、彼女がいてもポスター貼る奴は貼ると思うんだよな。
虎杖は外しそうだけど。