第24章 逢瀬
「……どうみたって付き合ってんだろ」
「え?」
「アンタらの雰囲気はもう付き合ってる雰囲気なんよ」
「ノブみてえな言い方すんな」
「はぁ~、これだからアンタは……。明日デートなんでしょ」
「だから何で知ってんだよ。つか、デートっていうか、普通に出かけるだけ……」
「男女が二人きりで出かけるのを世間一般ではデートって言うのよ」
また顔が赤くなった。
そっか。
明日私は悟とデートするのか。
やっば、服どうしよう。
ていうか今までファッションに興味なかったのに、なんで今になってこんなに気を遣うんだ。
いつも通りでいいじゃんって思うのに、頭の中はそうではなくてどたばたと箪笥の引き出しをひっきりなしに開けている。
人を好きになるって、そう言う事も考える様になるのか。
めっちゃ恥ずかしいじゃん!!
一人百面相をしながら悶々としていたら、後ろから声を掛けられた。
息を切らした一人の女性が私たちを見ている。
誰だろう、野薔薇の様子からしても知り合いって感じじゃないし。
タピオカをズズズッと吸っていると、女性は額の汗を拭いながら口を開いた。
「あのっ。スミマセン……。さっき、虎杖君と一緒にいませんでした?」
「……へ?」
「虎杖の、知り合い?」
何がなんだか分からない状況だが、虎杖といた私達に声をかけてきたのだから何か話したいことがあると言う事。
私と野薔薇は顔を見合わせ、近くのファミレスへと足を運んだ。