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【呪術廻戦】新世紀の『I LOVE YOU』

第24章 逢瀬








私はそのフレグランスを買った。
野薔薇の「絶対喜ぶと思うよ」という一言に、私の浮かれたふわとろパンケーキ並みの甘ったるい脳ミソが本能のままにそれをレジへと持って行ったのだ。
値段をちゃんと見なかった私が悪いのだが「10670」という数字に一瞬買うのを辞めようと思った。
けど、喜んでくれる姿を見たいがために、私は財布の紐を緩めてしまったのだ。

店を後にして、私たちはタピオカを買いどこか座れる場所はないかとぶらぶらしていた。
話したい事とか聞いてほしい事があるし、長話になりそうだし。
座れる場所を探しながら、私は野薔薇に話しかける。

「あのさ、野薔薇」
「なに?」
「さっき、付き合ってるとか言ってたけど。正直わからんのよ。両想い……なのは間違い、ないと思うんだけど……」
「自分で言いながら恥ずかしがんないでよ。私まで恥ずかしくなる」
「ごめん……」
「で、両想いなのに何がわかんないって?」
「……本当に付き合って、るのかなぁって」
「両想いだから付き合ってんじゃないの?」
「だって付き合おうって言われても言ってもないから……」

ストローに口を付けて勢いよくタピオカを飲む。
もきゅもきゅと口を動かし咀嚼して飲み込み、ちらりと野薔薇を見ると、めっちゃ不細工な顔をして私を見ていた。





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