第2章 恥辱
「いいじゃん、スリルがあって。僕の言うことを聞きたくないなら早く僕を殺せばいい。それだけだよ」
「………」
それでもすぐにうんとは言えなかった。
「別に全部セックスするための口実じゃないよ。セックス覚えたての盛った中学生じゃないんだから」
「……言い方」
「僕も忙しいからさ、ちょっとした任務を任せたりするかもしれない。そう言うお願いもあるよって話」
「………わか、った」
すっごい渋々頷いた。
多分ここで駄々をこねても解決はしないだろう。
ただ、こいつの任務には興味があった。
特級呪術師が任される案件とはどんなものか、知りたかった。
私の今の実力では甘く見積もって準一級。厳しく見積もって二級。
利害の一致。
ではないけど、私は五条の提言を飲んだ。
強くなればいい、殺せばいい。
逆に五条の言う通り、スリルがあった方が私のモチベーションも上がると言うものだ。
「帰る」
「送るよ」
「いらない」
「いや、どうせ僕も帰らなきゃだし」
「………はぁ?」
着替え終わった私が部屋を出ようとしたとき、五条悟は意味不明なことを言った。
「家……って、ここだろ。どうした。記憶障害か」
「あはは。さっきのかわいいはどこに行ったんだろう。すごい生意気だ。ここはセーフハウスだよ。と言っても、今日の為だけに用意した部屋なんだけどね」
こいつの言っていることが理解できないぞ。
険しい表情で五条を見れば、青い瞳が私を見下ろし私の崩れた髪の毛を梳いた。