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【呪術廻戦】新世紀の『I LOVE YOU』

第2章 恥辱






この部屋に入るのは初めてじゃない。
一度だけ入ったことがある。
だから、すぐに鍵も開けられたし寝室の場所も把握済みだ。

焦っては行けない。
こういう時こそ冷静沈着に。
寝室の扉に手をかけて、ドアを開ける。
ベッドの上では布団をかぶった五条悟がこちらに背中を向ける形で寝ていた。

高鳴る鼓動を抑え、私はジャージのポケットから鍵を手にする。
そしてそのまま五条悟の頭部に向けて鍵を差した。

「"施錠"」

右手を外側へと回す。
これで五条悟の脳は機能を停止する。
脳死という形でこいつは経った今死んだ。
呆気なく。

「はは……」

安心したのか、私の足はがくがくと震えている。
やっと、やっと殺せた。
こんな簡単に死ぬとは、最強の名が呆れる。

笑っている膝を抑え、私は深く息を吐いた。
そして踵を返した瞬間、息が止まりそうになった。
黒い影が目の前に立っていた。
窓から差し込む月光がその人物を照らす。

「ご、じょう……さとる」
「こんな遅い時間になんで人の家にいるのかな、」

いつもと雰囲気が違うと感じるのは、普段つけている包帯をしていないからか。
いや、そうじゃない。
何で生きているんだ。
たった今私は確かにこいつを殺したのに。

ベッドの上を見ると、私が殺したと思ったそれは、五条悟の形をした人形だった。
冷汗が、全身に伝ったのがわかった。
刹那。
私の世界は一転した。



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