第2章 恥辱
5日後。
私は、赤本を手にしながら五条悟の追跡をしていた。
五条悟は、いろんな場所を歩いてはその度に甘いものを手にしていた。
クレープ、ソフトクリーム、カフェに寄ってどでかいパフェ。
一口も食べていない私が胸やけを起こしている。
カフェでパフェを食っている五条悟の少し離れた席で私はここぞとばかりに勉強開始。
頭はそこまで悪くないと思っている。
偏差値の高い高校は狙っていない。
狙うのは、そこそこ勉強して合格できるラインの高校。
手続きは済ませた。
あとは一般入試まで勉強をするだけ。
「っていねえ!!」
気付くと、五条悟は既に店を出ていた。
無駄に長い脚だから追いかけるのもやっとなのに。
急いでかばんの中に勉強道具をしまい、追いかける。
見失ったかと思ったが、あのバカでかい身長と目立つ髪のおかげで、すぐに見つけられた。
こんなことで五条悟に感謝する日が来るとは。
私もまだまだだ。
その後も五条悟は行く店行く店で甘いものを買って口に運んでいる。
パフェ食ったあとに人形焼きとか食うなよ。
そんなん食ってなんで太らねえんだよ、腹立つな。
死ね。
夜の6時になれば、五条悟はあの高級タワーマンションの一室に戻って行った。
部屋の電気が点いたのを確認し私は外の茂みから、その様子をただ見つめる。
刑事になった気分。
外はすっごい寒いけど、こんなの野望のための試練と思えばなんてことない。
とりあえずあいつが寝るまで勉強しよう。