第2章 恥辱
体調を崩していた時、ずっと考えていたことがある。
どうしたって五条悟を殺す事ができないこの現状をどう打破しようかと。
一番あいつが隙を見せている時はないだろうかと考えて考えて考えた結果。
思いついた。
寝ている時に殺せばいいのだと。
この際、もう手段なんて選んでいられない。
寝ている時でさえ無下限を纏っているなんてことはないはずだ。
問題は、五条悟の家がどういうものか。
鍵は普通の鍵なのか、カードキーなのか。
普通の鍵だった場合。
ピッキング行為という特技を持っているから、何の支障もない。
カードキーだった場合。
これは正直複製をつくらなければ無理だ。
私はパーカーのポケットから一枚の紙きれを取り出す。
動けなかった時に書いたメモ。
ここにやることリストが書かれている。
「まずは五条悟の家を知る事、か」
五条家、つまり五条悟の実家。
ここに住んでいる線は薄い。
たまに帰ってはいるだろうけど。
なぜそう思うのか。
と言われればこれといった根拠はない。
ただ、あいつはどうやら上の人間が嫌いらしい。
となれば御三家の一つである五条家の人間もそこまで好いてはいないのではないか。
あの性格だ。
好いていない人間と一緒に暮らす程、あいつの精神は大人ではない。
結論、五条悟が一人暮らしでどこかに住んでいる。