第2章 恥辱
――夏油side――
インフルエンザになって一週間後。
私は完全に回復を果たした。
インフルにかかっている間は、地獄みたいな日常だった。
熱で身体がだるいのはもちろんのこと、食後の薬が本当に苦痛だった。
飲めると言った手前飲まなければいけない。
そうでなくても飲まなくてはいけないのだが。
結論から言うと、全然飲めなかった。
喉に通らずただ吐き出す私の様子を見た家入硝子は、座薬を入れると言い出した。
座薬を誰かの手によって入れられるくらいなら、このくそまずい薬を飲んだ方がましだった。
だから頑張った。
すごく頑張った。
涙目になる毎日だったけど、それも今日でおさらばだ。
私は、ベッドから起き上がり外へと出る。
一週間も身体を動かしていないため、準備運動がてら呪霊のいる場所へと向かう。
「"開錠"」
右手を内側へ回す。
呪霊の頭に刺さった鍵を中心に、呪霊は血を噴き出し消え去る。
体力の消耗は激しいけど、動けなくはない。
あとは準備期間の問題だ。
私は額の汗を拭って、高専へと戻った。