第2章 恥辱
「ははっ」
任務中だと言うのに思わず笑ってしまう僕。
こんなに盛大に薬を吐き出す奴を僕は今まで見たことがない。
硝子にメールを返そうとした時、また新しくメールが来た。
件名「座薬を拒む夏油」と書いてあり、写真は座薬を持つ硝子とブチ切れているが映っていた。
仲良しか。
心の中で突っ込んだ。
とりあえず硝子には「座薬入れるなら僕がいるときにして」と返しておいた。
返信は「きっも」とだけ。
くすくすと笑って僕はスマホをズボンのポケットにしまい、目の前にいる呪霊を簡単に祓った。
「こんな雑魚任務になんで僕が駆り出されないといけないんだろうね。上の連中は僕を過労死させたいのかな」
伊地知の運転する車に乗り込み、僕は伊地知にウザがらみをする。
困ったような返事をくり返すだけの彼だが、僕の愚痴を聞いてくれるのは伊地知と七海くらいだ。
あとは、傑もそうだった。
ニコニコと笑って、僕の愚痴を聞いて諭して喧嘩した。
「………」
流れる景色を見ながら、ただぼんやりと。
失った青春を思い出す。
こんな風に思いだす事なんてもうないと思っていたのに。
が来てから、その時間が増えた気がするのは気のせいか。
「どうかされましたか、五条さん」
「なにも。寝る。着いたら起こして」
「はい」
僕の意識はゆっくりと沈んでいった。