第14章 明日
どうやら、私の攻撃は奴には効かないが虎杖君の攻撃は奴に効くらしい。
それは好都合。
奴の動きを止め、お互いが作った隙に攻撃を畳み掛ければ確実に祓うことができる。
夏油さんには一刻も早くこの場から離れてもらい、高専に戻るように指示を出そう。
そう思った時。
「動けないようにすればいいんだよなぁ?」
「夏油?」
「私から離れんじゃねえぞ!!」
焦点の合っていない瞳が虚空を見つめている。
歯茎をむき出しに笑うその姿は、狂気じみている。
テンションの上がってる彼女は、両手で印を結んだ。
まさか……。
「領域展開"永久錠"」
夏油さんの領域がその場に広がる。
彼女の領域内はたくさんの錠がぶらさがっていて、その一つ一つには文字が書かれている。
英語ではあるが、書かれている文字は全て人体の体の一部。
内臓や骨、筋肉など事細かく刻まれている。
鍵を取り出した夏油さんは、"Right Achilles tendon"と書かれた錠の一つに鍵を差し込んだ。
瞬間、ツギハギの男は地面に転がる。
驚いた表情でこちらを見る彼だったが、すぐにその腕もだらりと垂れ動かなくなる。
機能を停止させたのか。