第14章 明日
「まずは君の体と夏油さんの容体を」
「俺は平気。いっぱい穴、空いてっけど」
「……。平気の意味。夏油さんは、重症ですね……」
「ははは!!大丈夫だよっ!!」
私を支えていた七海の腕を引きはがし、私はクスクスと笑う。
心配そうに見ている彼らを無視するけど、でも本当に痛みを感じない。
アドレナリンがいっぱい出ている証拠だ。
それに気分もいい。
今なら何でもできる気がする。
鼻血を出す男を見て、七海は虎杖にその理由を聞いた。
どうやら七海の攻撃はあいつには効かないらしい。
「動けないようにすればいいんだよなぁ?」
「夏油?」
「私から離れんじゃねえぞ!!」
私は印を結び、そして。
「領域展開"永久錠"」
自分の領域を広げた。
以前一度だけ領域を展開したことがある。
その時よりも洗練された領域内には錠がいくつもぶら下がってる。
「これが、夏油の領域……?」
鍵を取り出し、まず私は男のアキレス腱を切った。
地面に倒れる男は何があったのかわからずに、ただ地面に転がるだけ。
アキレス腱の次は腕の機能を停止させる。
これで改造されることはない。
「夏油さん、あなた……!!」
「黙ってろよ、七海。コイツを祓うんだろ?」
私の口や鼻からは、大量の血が噴き出している。
大怪我をしていたのに更に領域を展開したことによって私の呪力は大幅に減っている。
だけどやめるわけにはいかない。
ここでこいつを祓わなければ、また被害者が増えてしまう。