第14章 明日
しかしその瞬間。
男は、右腕を鎖のような形へと変えた。
そのままの勢いで校舎の外へ飛ばされる私達。
受け身を取ったつもりが、地面に倒れてしまう。
咄嗟に自分の足を見た。
左の太腿には、鎖のようなそれが突き刺さっていた。
引き抜かれると同時に、肉まで抉られる感覚が全身へと伝わり、声を上げそうになった。
動けない私に、ドリルへと形を変えた男の腕が伸びる。
だけど虎杖が庇ってくれた。
それを掴んだのはいいけど、掴んだところから棘が飛び出し、虎杖の掌に穴を開ける。
「虎杖!!」
心配する私をよそに、虎杖は突き刺さっていると言うのにそれを放すことはせずに逆にぎゅっと強く握り、引っ張った。
引っ張られたことにより、男はバランスを崩しそのまま遠心力を利用し、虎杖は校舎の壁へと叩きつけた。
私もまた男の肩と額、太腿へと鍵を撃ち込む。
「"開錠"!!」
私が唱えると同時に、虎杖の拳が男の顔面へと叩きこまれた。
血しぶきが私や虎杖の服に染み付く。
少しでもダメージを与えられたかと思った私の目には、身体を貫かれている虎杖の姿が映った。
崩れた顔や肩、足はボコボコと音を立てながら修復していく。