第14章 明日
帳の中へと入り、継ぎ接ぎ野郎と吉野の姿を探す。
教室や職員室に人の気配がなかったから体育館にいるかもしれない。
「虎杖、先に行け」
「え?」
「ちょっと、調べたいことがある。すぐに追いつくから」
「わかった」
こくんと頷いた虎杖はまっすぐに体育館に向かう。
私はと言うと、2階3階へと続く階段を駆け上がっていた。
上から感じる気配がどうしても気になった。
2階、3階へと階段を上がり屋上へと向かう。
扉の向こうから感じる呪力量に背筋が凍る。
少年院にいたあの特級よりも凄まじい力に手が震えるが、生唾を飲み込み、扉を開いた。
私の目に飛び込んできたのは、体を黒いローブで覆った青年の姿。
その顔面や腕の皮膚は継ぎ接ぎだらけで、一瞬にして七海の言っていた特級であることを理解した。
向こうも私の姿を見つけると、にたりと厭らしい笑みを浮かべる。
「あれ?こっちに来たの?順平の所に行ってると思ったのに」
吉野の事を知っている。
となると、吉野はやはりこいつらの仲間だったのか。
校舎の中から聞こえる窓の割れる音は虎杖が戦闘をしているのだろう。
吉野の力はどの程度か知らないが、虎杖は大丈夫だ。
簡単にやられるような奴じゃない。