• テキストサイズ

【呪術廻戦】新世紀の『I LOVE YOU』

第14章 明日







しかし、七海は首を横に振った。

「俺は足手纏いかよ、ナナミン。"仲間が死にました。でも僕はそこにいませんでした。何故なら僕は子供だからです"なんて俺はごめんだ」
「これは任務だ。子供だからとか関係ないだろ。学生である前に私たちは呪術師だ」
「駄目です」

私達の必死の言葉すらも七海は簡単に切り捨てる。
ぐっと息を呑んだけど、私は唇を噛んで七海に近づきネクタイを掴んだ。

「なんでそこまで頑なに私達を連れて行こうとしない。なんで一人で全部やろうとすんだ。お兄ちゃんもお前も。可笑しいだろ。助けが必要なら、言えばいいだろ。護らせろよ、背負わせろよ。同じ呪術師なんだから」

お兄ちゃんはそれで心を壊した。
心を壊して、人を殺して、親を殺して、そして最期は死んだ。
心を壊すくらいなら、死んでしまうなら、その前に一言だけでも救いの手を求めればいいだろうが。

七海は深く息を吐くと、眼鏡を押し上げネクタイを掴んでいた私の手を優しく解いた。

「どうしようもない人間というのは存在します。この仕事をしている限り君達もいつか人を殺さなければいけない時が来る。でも、それは今ではない。理解してください」

まるで幼い子供に言い聞かせるような優しい声色に、何も言えなくなる。



/ 927ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp