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【呪術廻戦】新世紀の『I LOVE YOU』

第14章 明日







虎杖を追いかけて、その肩を掴む。
軽く息が弾んでいるのは、全力疾走したせいだ。

「あ、こいつ俺の同級生。だから、面かして」
「なにがだからだよ。その誘い方今からボコりに行く奴のセリフだぞ」
「待て。今俺が話してるだろ、失礼だな」
「あーいや、かなり大事な用でして」

割って入る太った男の身体を押す虎杖。
ここで何か騒ぎを起こしたくない。
穏便に済ませようと、私が男に適当の考えた事情を話そうとしたとき。

「大事な用⁉子供が何言ってんだ!!」

と、一蹴された。
それが気に食わなかったのか、虎杖は男の履いていたズボンに手を掛けると一気に下へずり下ろした。
露わになる男の下半身。
パンツごと下げなくてよかったと的外れな事を考えながらも、私は咄嗟に出そうになった叫び声を口で押える。
我ながら素晴らしい反射神経だったと思う。

虎杖はその後、男のズボンを剥ぎ取りどこかへ走って行き、男もまた自分のズボンを取り戻すためにこの場から姿を消した。

残される私と吉野。
なんとも言えない空気が私たちを包む。
私の事をちらちらとみる吉野。
気まず……。
眉間に皺を寄せながらも、私は吉野に向き直った。

「あー、あのさ。ちょっと聞きたいことあるんだけど」
「え……」
「どっかで話しをしない?」
「そう言うわけだから行こうぜー」
「はっや。もう一周してきたのかよ。瞬足でも履いてんのか」

あの男は虎杖に任せて、とりあえずここではないどこかで話をしようと提案した私の後ろから、虎杖がやってきた。
吉野も虎杖の足の速さに目を丸くしていた。




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