第2章 恥辱
――五条悟side――
さんざん泣いたは、電池が切れたおもちゃのように深い眠りへとついた。
おでこの冷えピタを交換し、僕は少しだけ残っている茶わん蒸しのはいった器を台所へと運ぶ。
思ったより食べれたみたいでよかった。
静かに食器を洗いながら僕は先ほどの彼女の言葉を思い出していた。
【なんで、お兄ちゃんを救ってくれなかったの……?】
涙と鼻水でぐしゃぐしゃになったの顔が脳裏に蘇る。
救えるものなら救ってやりたかった。
傑の異変にもっと早く気付いてやれればよかったと何度思った事か。
あの頃の僕は、世の中の善悪は全て傑の判断で決めていた。
だから傑のやる事成すことは全て正しいと思っていたし、間違うわけがないと思っていた。
甘えていたんだよ、僕は。
傑の優しさに。
だから気づけなかった、気づこうとしなかった。
その結果、傑を壊し傑を殺しオマエをこんな目に遭わせている。
はもう気付いているだろう。
僕がなんで「殺すことを生き甲斐にしろ」と言ったのか。
板挟み状態の危うい状況から彼女を救うには、この方法しかなかった。
口は悪いけど、中身は優しい奴だってわかる。
その優しさで僕の気持ちもくみ取ったのかもしれないけど。
そんなことしなくていい。
僕を憎み、恨み、殺せばいい。
許さなくていい。
そのままでいいから、生きてさえくれればそれで。
これが、僕なりの贖罪だ。
「おやすみ、」
眠るを台所から見つめ、静かに部屋を出た。