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【呪術廻戦】新世紀の『I LOVE YOU』

第26章 事変








――虎杖悠仁side――





覚えてる。
宿儺の中から見てた。

ツインテール男との戦いに敗れて気を失って。
ああ、このまま死ぬんだって思った。
でも誰かが俺に指を喰わせて、気付いたら主導権は宿儺に渡っていた。

覚えてる。
宿儺の中から見てた。
いや、見てた、というよりは記憶に残ってる。
宿儺の見たものは全部共有できているから。

女の子2人の死。
一般人の死。
パンダ先輩や男の人が火の塊に飲み込まれた瞬間。
との……。

全部全部、記憶の中にある……!!

「ぅう"う"う"ぅう"ぅう"うう"ぅぅううぅう"う"ぅえ"っ」

目の前に広がる見るも無残に変わった渋谷の光景に、その場に膝をついた。
人が死んだ。
いっぱい、いっぱい。
腹の奥からこみ上げる異物感。
口から吐き出されるのは胃液のみ。

喉が焼ける様に熱くて痛くて、でも、それ以上に。
心臓の方が痛かった。

瞳から溢れる涙は地面の色を変えて。
なんで、俺が、生きてるんだろう。

"なんで、俺が、死刑なんだって思ってるよ"

これは一体誰のセリフだ。
ふざけんな。
ふざけんな。

「死ねよ」

"自分の死に様はもう決まってんだわ"
"オマエは大勢に囲まれて"
"人を助けろ"
"人を"

「自分だけ!!自分だけぇ!!」

なんで俺が生きてんだよ!!!
なんで俺だけが生き残ってんだよ!!

何が、何が、死に様は決まってるだ。
人を助けるどころか俺が人を殺した。

誰も傷つけるなだとか。
倫理だとか。
常識だとか。

人が作った枠組みの中には人しか入れない。
宿儺は……宿儺は人じゃない。
アレは人語を喋るだけの災害で、呪物で。
だからそれはつまり。



悪いのは、俺だ。






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