合同リレー作品集【鬼滅・呪術・ヒロアカ・WB 他】
第5章 お題小説 花モチーフの歌 + α
「なんで刃をギザギザに潰すの??!!」
「なんでいつも怒ってるの??!!」
「なんでそんなに泣くの??!!」
その頃、ちょうどなんでなんで期の沙切ちゃんに、殊現様はすっかり押されておいででした。
なんで?なんで?と殊現様の後ろを付いて回る沙切ちゃんに、疲弊したような殊現様の顔に、私は思わず笑みが出てしまいました。
「っふふっ…。」
私の笑い声に気が付いて、殊現様は私を見ました。
バツの悪そうな顔と、少しの気恥ずかしさを見せて、殊現様は私に背を向けました。
その場の気恥ずかしさから逃げているのに、ずっと後ろで「なんで?なんで?」と連呼している沙切ちゃんが引っ付いていたので、なんだかそれが余計におかしくて、私は声を出して笑ってしまいました。
私の笑い声を背中に聞いて、その時の殊現様の顔が真っ赤だったと言うことは、私の知るところではありませんでしたけれど。
でもその日から、私たちの目線が交わされる回数が増えたように思います。
ある日、殊現様は花壇の花を、花弁ばかり摘んでいました。
「なにをなさっているのですか?」
私は不思議に思い、殊現様に声をかけました。