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Maria ~Requiem【気象系BL】

第23章 Amazing Grace







じゃあ、誰が間違ってるんだ?





「う…ぅ…」
「翔?どうした?」

急に頭が締め付けられるような痛みに襲われた。

「西…島さん…」
「どうした!?頭が痛いのか!?」
「おれたちは…ま…」
「翔!しっかりしろ!」

西島さんは急いで立ち上がると、俺の肩を掴んだ。
後ろに倒れ込みそうな体を支え、俺の顔色を確認するように見ている。

ああ、医者の目だ。

「にし…じまさ…ん、俺達は、間違ってない…?」

苦しい。
息がすんなりと吸えていないようだ。

でも西島さんに聞かなきゃいけない。
今、聞いてしまわないといけない気がした。

「ああ、ああ。間違ってなんかないさ。翔、息が吸えてないのか?」
「俺…たちが…間違ってなかったら…」
「え?」

キーンと金属のような音が響いたかと思ったら、頭の中に静寂が訪れた。

「あ…」

西島さんがなにか言っているが、聞こえない。
外からの光が部屋の中に満ちてくる。


「誰が間違っていたんですか」


驚いたように大きく目を開いた西島さんの顔を見て、意識が飛んだ。





「あんた無理させたんじゃないだろうな」

智の小さな声で目が覚めた。

「そんなわけないだろ」

不満げな西島さんの声。

「じゃあなんで翔は気絶なんかしてんだよ」

ああ。俺、気を失ったんだ。

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