第22章 1 John 1:9
ドライヤーの温風は、とても温かくて…
なんだか眠くなる
「じゃあ、本当に大丈夫なんだな?」
「うん。本当にありがとうな、潤」
髪を乾かして服を着てしまうと、潤は俺の体力が限界なのに気づいて早々に帰ることになった。
玄関で見送っていると、潤は念押ししてきた。
「いや、親戚のじいさんが存在してるんならいいんだ」
そう言って潤は俺の目を覗き込むようにしてる。
本当なのか、嘘をついてるのか見極めようとしてるんだろう。
なにか、感づいてるとは思う。
でも智が隣の部屋を借りてることは、まだ言えないと思った。
こんなに調査に協力してくれて、こんなに俺のこと面倒みてもらってたのに。
潤の命が、雅紀さんやあの和也って奴に狙われることになってしまったらと思うと、言えなかった。
「うん…本当に、いままでありがとう」
そう言うと、潤は悲しそうな顔をした。
「そんな今日で別れみたいなこと言うなよ」
「そんなつもりは…」
「わかってる。でも今のおまえはそう思えるほどの状態だってこと、いい加減わかってくれよ」
本当に、心底心配してくれてる声音。
「…うん」
ありがとう。
潤の友情に、俺は一生涯掛けても報いることはできないかもしれない。
それほどのものを、貰った。
いや、今も貰い続けてる。
本当に、本当にありがとう。