第22章 1 John 1:9
「食えないの?」
「もうお腹いっぱいなんだ…」
それに、こんなに美味しいもの食べられないよ。
あの人たちはもうこんな美味しいもの食べられないんだから
「食べれるだろ?まだ」
「でも…」
夢の中の智は、潤みたいにすごく食べさせようとしてくる。
「もう、いいよ」
そう言うと、潤は悲しい顔をしながら諦めてくれる。
「いいから食え」
「え?」
夢の中の智は、許してくれない。
「もうお腹いっぱいだよ?」
「こんなんで腹いっぱいになんかなんねーだろ。食え」
「智…」
智は立ち上がると椅子を引きずって、俺のすぐ近くに来た。
顔をずいっと近づけると、漫画に出てくるヤンキーみたいに上から下まで舐めるように俺を睨みつけてくる。
「さ、さとし…?」
一体なにされてるんだろう俺。
「いいか?今日はこの皿一杯食えなかったら、俺は飯を食わないからな?」
「え?え?え?」
いくら夢でも、この智はおかし過ぎる。
「俺の夢なのに…」
「あ?」
「だって俺の夢の中じゃないか」
「夢じゃねえよ」
夢じゃない…?
「いいから食え」
「……嫌だよ」
嘘だ。こんなの。絶対。
「いいのか?俺が餓死しても」
「一食抜いたくらいで餓死しないよ」