• テキストサイズ

Maria ~Requiem【気象系BL】

第22章 1 John 1:9


パン粥がいつの間にか出来上がってた。
俺の手を握ってたはずの智は、エプロンを着けて俺の横に立ってる。

「ちゃんと食えよ?」
「うん…」

おかしいな。夢なのに。

コンソメのニオイと、チーズや牛乳の煮える匂い。
温かな湯気を出す食パンの入ったスープはとても美味しそうに見えた。

「食べてもいいの?」
「いいよ」
「かーちゃんの味」
「ああ。食えよ」

智はテーブルに置いてくれたスプーンを取ると、少しパンを崩してスープを掬ってくれた。

「ほら。熱いから気をつけろよ」

ふーふーして、恐る恐る口を開けたら、スプーンが口の中に入ってきた。

「んま…」
「よかった。食え食え」

智は今度はふーふーして、俺の口にスプーンを運んでくれる。

「自分で食べられるよ」
「いいから食え」

言われるがまま、口を開けて。
何度も何度も智はスプーンを差し出してくれる。

奇妙な夢だなあ…

「智も食べてよ」

スープが半分くらいになって、そう言ってみたら智は笑った。
夢の中の智が食事をするのは、この前の夢で見た。

「おまえが全部食ったら、食うよ」
「ええ…?」

どうしよう。困ったな。
もうお腹いっぱいなのに…

/ 495ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp