第14章 1 Corinthians 13:4
「顔、間違いない?」
「ああ。幼いけど、間違いない」
「…ふーん?」
「なんだよ?」
ここで店員が入ってきて、水やおしぼりなんかをセッティングしていった。
メニューも置いていったから、話はそこで中断した。
「俺、朝飯食ってないから腹減ったわ」
だからいきなり飯、だったわけか。
「じゃあ俺、ふかひれのコースにするわ。翔は何にする?」
「俺は特大ふかひれのコースだな」
「あ」
「あ?」
「俺もそれにしよっと。そっちのがでかいもんな」
「腹ペコが過ぎるだろ」
店員に注文をして料理が来るのを待つだけになって、潤はにやにやと俺の顔をみている。
「なんだよ?」
「いいや…ふふ…」
「キモ」
「だってさあ…ぶぶ…」
「だからなに笑ってんだよ」
水の入ったグラスを持つと、ごくりと水を飲んだ。
「翔、大野智に会ったことあるんだ?」
「え?」
「てっきり、ネットかなんかで知り合ったのかと思ってたわ。ちゃんと子どもの頃の顔を見分けられるほどちゃんと会ったこと有るんだ?」
「ま、まあ…」
「で?」
「で?」
「どこまでいってんだよ?」
「は?」
「まさか、まだキスもしてねえとか言うなよ?」
「キスくらい…」
はっとして潤の顔を見ると、ニヤニヤが盛大になっていた。