第14章 1 Corinthians 13:4
「これ…?」
「大野智の中学の時の卒アルとか手に入ったんだ」
「えっ…!?」
「プライバシーの侵害とか言うなよ?どっかにヒントが転がってないかと思って、なんでもいいから資料かき集めてるとこなんだから」
「…ああ…」
手の中にあるUSBが急にずっしりと重く感じた。
潤はいつも使っているノートパソコンをカバンから取り出して、俺に差し出した。
「まあ見てみてよ。パスコード教えるから覚えておいて」
USBを接続してパスコードを入力して開くと、いくつもファイルがあった。
「これ全部?」
「ああ。大野智の家族に関するものや、両親がやってた会社の資料もある。それから親戚関係もまだ集めてる最中だ」
ひとつひとつ開いていたら日が暮れるくらいの量があった。
人の痕跡ってこんなに残るもんなんだ…
「どのファイルを見ればいい?」
「とりあえず卒アルかな」
潤に言われたファイルを開くと、卒業アルバムの画像が出てきた。
智に関するページだけ撮影してあるようだった。
「あ…」
若い…いや、幼いといっていいくらいの顔をしてる。
あどけない顔をして、制服に着られて写真に写っている。
これは中学入学のときの写真かな?
なんだか可笑しくなるくらい、可愛らしかった。
俺にはショタ趣味ないはずなんだけど。