第14章 1 Corinthians 13:4
「恥ず…見ないで…」
「急に乙女になんなよ。掃除しておくから、風呂もう入ってこいよ」
「あ、うん…」
恐る恐る、そこから濡れてないところに足をつきながらキッチンを出た。
そのまま風呂に向かったけど、身体が快感の余韻でうまくいうこときかないままだった。
「足が…攣りそう…」
急な坂道を下りているような感覚だ。
「わっ…」
おまけに、手に持ったものがぼろりと落ちていってしまう。
力が入ってないんだ。
こんな風に身体がなったことがないから、自分に起きたことが不思議だった。
「今までのセックスと…なにが違うんだろ…」
今までだって、刺激的でどぎついセックスなんていっぱいしてきたのに。
智とのそれは、性急で余裕なんてないものなのに。
なのになぜ身体がこんな風になってしまうのか。
「…すき…だから…?」
「俺のこと?」
「わあっ!?」
あまりにも考え込んでしまっていて、智が浴室に入ってきてたの気づかなかった。
風呂に浸かりながら驚いてしまった。
「なんだよ、好きじゃないの?」
シャワーで身体を流しながら、智がいたずらっぽく笑う。
かおにビシャビシャと水しぶきが飛んでくるけど、お構いなしだ。
「すっ…好きだよ!」
俺の声は水音にかき消されてしまう。