第26章 木兎光太郎 大人になった僕達は
カーテンから差し込む眩しい光に目を開くと見慣れない天井
素肌に触れるシーツからは木兎さんの爽やかな香り
『あれ‥ぼくとさん‥?』
きょろきょろと周りを見渡すけれども木兎さんの姿が見当たらない
起きあがろうと身体を起こすと腰に感じる重い痛み
気怠い身体が昨夜の情事を思い起こさせて
身体の熱が一気に上昇する
『〜っ‥』
下着は何も身につけていなかったけど
お風呂に入れてくれたのか
さらさらとした素肌に大きなTシャツを見に纏っていた
なんとか起き上がって寝室の扉を開くと
明るいリビングからさらに明るい声が聞こえた
「あーっ!起きちゃった?!スヤスヤ寝てたから可愛いなーって見てたけど!ちょっとなら起きないかなーって!起きる時は俺が抱きしめときたかったのにー!!」
バタバタとこちらに駆け寄ってきて私をギュッと抱きしめる姿は昨夜とは打って変わって
大きな子供みたいでなんだか可愛かった
「なにっ?!その可愛い笑顔にっ‥俺のTシャツだけを身につけた身体っ‥‥ヤバすぎる‥っ‥」
『おはようございます、木兎さん』
抱きしめられたままふっと微笑んで見上げると
その顔がボンッと音が聞こえそうなほど赤くなった
「花澄ちゃんっ‥‥可愛いがすぎて‥‥俺のチンコに響きます‥」
長い腕が腰に回されるとさっと私の身体を抱き寄せて
お腹に固くなった木兎さんのモノが擦り付けられる
『ッ!』
「でもでもっ‥流石に我慢っ‥!!朝ごはん買ってきたから食べよっ!」
グッと歯を食いしばると私をダイニングテーブルへ連れて行ってくれた
美味しそうなパンや紅茶の横に置かれた薄い紙
そしてジャッカルのイメージキャラクターと木兎さんの背番号が書かれたユニフォームのキーホルダーがついた鍵
『鍵‥と転居届‥‥?木兎さんこれは‥?』
転居届の横には婚姻届と書かれた用紙も重ねてあった
「それ花澄ちゃん用の鍵ね!荷物は今日一緒に運ぶかなーって思って予約した!婚姻届はさすがに早いかなーって思ったけどすぐに必要になるかと思って!とってきた!」
寝惚けた頭はまだうまく回らなくて
うきうきと早口で弾んだ木兎さんの声だけがお部屋に響く