第27章 白布賢二郎
中学の時みた牛島さんの圧倒的才能
プレー
あの人とバレーがしたいと思って死ぬほど努力して
白鳥沢に無事合格する事ができた
憧れの人
そんな人の隣で
可憐に笑うマネージャー
少し離れたところでも分かる顔の小ささと整った顔立ち
俺の髪色と変わらないくらい色素の薄い柔らかな髪が一つにまとめられている
小柄な彼女は
背の高い牛島さんの隣に立っているとまるで子供みたいだった
気付けば目で追っていた
「賢二郎くん‥だっけ?花澄ちゃんは渡さないよ?」
「ーっ?!」
「俺、天童覚 2年ね」
突然耳元で声が聞こえてびくりと振り返ると赤い髪をした‥
天童さんがニヤリと目を細める
「天童さん‥宜しくお願いします」
「びっくりするくらいかわいいデショ?頭もチョ〜良くて医学部目指してるくせに抜けてて弄りがいがあるんだよネ」
「医学部‥」
「それにあのナイスバディ‥いい子だし?他校の奴らからもモーテモテ!練習試合の時とかは狙われまくるから守ってネ?」
「あの人は‥牛島さんの彼女‥ですか?」
いつの間にここまで距離を詰められたのか天童さんが俺の肩に手を回す
「若利くんも無意識なんだろうけど顔緩んでるよねぇ‥‥若利くんにあんな顔させるのは花澄ちゃんだけだよ〜付き合っちゃえばいいのにね?まぁ俺も狙ってんだけど」
そうやってニヤリと笑うと肩からパッと手が離れて
後ろにはさっきまで牛島さんと話していたその人が立っていた
『天童くーん!コーチが呼んでるよ〜って‥あっ!一年生の‥白布くん!だよね‥?今日から宜しくね!』
「宜しくお願いします」
『私は二年生でマネージャーしてます!白鷺花澄って言います!分からない事あったらなんでも聞いてね!』
さっき牛島さんに見せていたような
整った顔をふわりと綻ばせてにっこりと微笑むと
小さな手で俺の手をきゅっと握った
至近距離の先輩はとてもいい匂いがして
肌も白くて声まで可愛くて
心臓まで鷲掴みにされたような感覚
それが花澄さんとの出会いだった
あれから一年
そんな花澄さんと俺はお付き合いをしている