第26章 木兎光太郎 大人になった僕達は
話しかけても
木兎さんは何かを考えているのか
じっと前を見たままスタスタと歩いて行って
気付けばもう木兎さんのマンションの前についてしまった
『ぼくとさん‥わたしのマンションあっちなのでここからかえります‥』
「‥」
『おもかったですよね‥すみません‥ありがとうございました‥』
「‥」
『ぼくとさん?おこってますか‥?』
「‥」
何もお返事しないまま
オートロックを解除して
そのままお部屋に入ると
ソファに降ろされた途端にキスをされる
私の上に覆い被さる木兎さんの顔は
今まで見たことのないような熱を孕んでいて
ただでさえ熱かった身体が
さらに熱を持ってあつくなる
「俺以外の男に触られんのヤダ‥」
『んっ‥』
やっと口を開いてくれたかと思うと
両手首を片手で押さえつけられて
また食べられるような激しいキスが交わされる
「まだ花澄ちゃんが俺のものになったんじゃないって分かってるけど‥それでも我慢できなかった」
『んぅっ‥』
「花澄ちゃんには俺だけを見てて欲しいし、俺以外の男にはその身体を触らせないで欲しいし、見せたくもない」
今までの口調とはまるで違って
捲し立てるような早口と
真剣な眼差し
出そうとした声すら飲み込むような深いキス
密着した身体のお腹辺りに触れる固くて熱いモノ
木兎さんはきっとお酒を飲んでいて
正常な状態じゃないはず
それなのに
心臓がドキドキして
その先を期待するように無意識に身体が疼き出す
「ねぇ、花澄ちゃんは他の男とえっちした事あんの?」
『えっ?!‥‥えと‥‥えっ‥ち‥‥は‥‥あり‥ます‥‥』
「ヤダ」
『ぁっ‥』
「もうこれからは俺が花澄ちゃんの彼氏になっていい?それでこの身体好きにしていーのは俺だけでいい?」
スカートを少し捲り上げられて
露わになった下着の上からぐりぐりと熱を擦り付けられる
強引なのに
全く嫌じゃない
それどころか
心臓はドキドキして
胸が苦しい
このまま
木兎さんに身を委ねてみたい