第26章 木兎光太郎 大人になった僕達は
木兎side
「おーい!花澄ちゃん?!家!着いた!!起きれる?!」
『はぁい‥だいじょうぶ‥です‥』
ずっと好きだった花澄ちゃんが俺の肩にもたれかかって眠っている
こんな状況永遠と続けばいいと思う
思った!!
けど!!
気付けばマンションの前についていて仕方なく揺すり起こすけれど
とろんと開かれた目がすぐにまたうとうとと細められる
「お姉さん全然起きないね。大丈夫?」
タクシーの運転手のおっちゃんがミラー越しにこっちをみる
「んー‥大丈夫っ!!俺もここで降りる!」
カードで支払いを済ませて
自分の荷物と花澄ちゃんの荷物を背負ってすっかりと眠ってしまったその身体をひょいっと抱き上げる
そしてマンションの前に立ってふと気付く
「部屋‥わかんねー!!」
ぐっすりと眠ってしまっていて部屋番号を聞き出せそうにもないし
鍵もどこにあるか分かんねーし
「ってかこのマンション俺ん家から激チカじゃん?!」
なんか見覚えのある景色だと思ったら
ものの数分で俺ん家につける程近い場所だった
「起きねーなら俺ん家連れていくから!」
『ん‥ぅ‥』
すりすりと擦り寄ってくる柔らかい身体
相変わらず目は閉じたままで
起きる気配はない
このままだと俺
ここで花澄ちゃんの事押し倒しちゃいそう
「決めた!!もう俺ん家連れて帰る!」
そのままくるりと踵を返して歩き出す
ものの数分歩くとすぐに俺のマンションが見えてきて
片手で身体を抱えたまま部屋番号を押す
その間も密着した身体からはすっげぇいい香りがするし
めっっちゃ柔らかいおっぱいがむにゅって俺の身体に押し付けられていて
俺の俺はもう我慢の限界をとっくに突破していた
「やっべー‥俺ん家に花澄ちゃんがいる‥」
自分の靴も花澄ちゃんの靴もポイポイと玄関で脱ぎ捨ててリビングのソファへと寝ころばせる
男の家に連れ込まれてるってのに無防備な可愛い顔ですやすやと寝ている
しかし
こんなにお酒に弱いとは大問題だ
飲ませたのは俺だけど!
明日はムスビーの歓迎会
何としてでも守り抜く