第26章 木兎光太郎 大人になった僕達は
日向side
高校生の時にずっと片想いしていたマネージャーの花澄さん
海外にいてもずっと忘れなかったし
忘れられないから新しい恋愛をする気にもならなかった
連絡だけはとっていたけど‥
まさかこんなところでまた会えるなんて運命じゃないかなんて
そんな子供じみた事を考えてしまうくらいに俺は舞い上がっていた
『初めまして!今日からトレーナーとして皆さんのサポートをさせて頂く事になりました!白鷺花澄です!宜しくお願いします!』
「っ?!花澄さんっ?!」
思わず大声を出すと横にいた臣さんに少し嫌そうな顔をされたけど
今はそれどころじゃない
久しぶりに会った初恋の人があまりに綺麗で心臓がドキドキと騒ぎ出す
俺の姿を見つけるとニコッと笑ってみんなに会釈するから他のチームメイト達も顔を赤くしていた
てかなにっ?!
ムスビーのトレーナーっ?!
そんな嬉しすぎる事ってある‥?!
「今度こそ‥絶対モノにしてみせる‥!」
烏野にいた時の花澄さんは
とにかくモテてたし
いつだって先輩たちに囲まれていたし
バレーも未熟だった俺には
なんだか恐れ多すぎるというか‥
告白する勇気もなくて
気付いたら時が過ぎてしまっていた
一年先輩の花澄さんが卒業する時に
勇気を出して連絡先だけは聞いたけど
その後俺も海外に行くことになって
なんであの時告白しとかなかったんだってすっげー後悔したから
今の俺なら
ちゃんと気持ちを伝えられる
「なぁなぁ翔陽くん!あの子って烏野におっためっちゃ可愛いマネージャーの子よな?大人になってさらに美人になって‥色気もすごいな‥」
侑さんの目がしっかりと花澄さんを捉えている
「そうですけどっ!手出しちゃダメですよ!」
「ふーん‥翔陽くんもあの子の事好きなんやな」
「俺も‥?」
言葉の意味がわからずに聞き返すと侑さんがにやりと笑う
「あの子と喋った事はなかったけど‥一目惚れってやつやな!いつもベンチにおる姿見てかわええなーおもてたんよ」
「なっ?!早速ライバル‥」