第11章 最終決戦の後…
翌日――。
「まずは式場を決めましょう!」
しのぶの一声で、合同結婚式の作戦会議が始まった。
「藤の花をいっぱい飾りたいです!」
「俺は派手に花火を――」
「式場で花火は禁止です、宇髄さん」
「なんだと!?」
料理担当の炭治郎、飾り付け担当の蜜璃たちも張り切り、伊之助は勝手に祭壇を作ろうとしてアオイに止められる。
一方、衣装合わせでは――。
「実弥、これどう?」
飛羽が白い衣装を見せると、実弥は一瞬黙り込んだ。
「……似合ってんじゃねェか」
「ほんと?」
「あァ……綺麗だァ」
その瞬間、善逸が叫ぶ。
「うわあああ! 実弥さんがデレた!!」
「うるせェ!!」
「ぎゃあああ!!」
逃げる善逸を実弥が追いかけ、屋敷はさらに大騒ぎ。
その横では――。
「……綺麗だ」
義勇がしのぶを見つめる。
「ふふ、ありがとうございます」
しのぶも嬉しそうに微笑んだ。
炭治郎とカナヲ、伊之助とアオイ、蜜璃と伊黒、宇髄と三人の妻たちも、それぞれ衣装を決めていく。
そして気づけば、屋敷中が大混乱。
飛羽は全員を見渡して苦笑した。
「……ねえ、これって結婚式というより、お祭りじゃない?」
「今さら気づいたのかァ?」
実弥は呆れながらも、飛羽の手を握る。
二人は顔を見合わせ、思わず笑った。
こうして準備はますます収拾がつかなくなり――。
ついに結婚式当日。
鬼殺隊史上、誰も経験したことのない、とんでもない合同結婚式が幕を開ける――。